衛星電波時計(GPS衛星電波時計)

GPSをはじめとするGNSS(全地球航法衛星システム)等から発信される衛星電波を受信し、時刻や日付等を修正する時計です。
一般的にカーナビゲーション等広く使用されているGPSが有名なため、GNSS=GPSと理解されていますが、GPS以外にもいくつかのしくみが存在しています。また、地域によっては準天頂衛星システムがあり、これらの衛星電波も利用されはじめています。

例)GNSS:GPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Galileo(EU等)、準天頂衛星システム:シリウス(アメリカ)、QZSS みちびき(日本)

これらの衛星には、誤差10 万年に1 秒という高精度の原子時計が搭載されております。
GNSSのしくみでは不可欠な「正確な時刻情報」が、電波に載って地上に届きます。

GNSSから送られてくる電波を受信し、以下の情報を得ることができます。

  1. 1つの衛星からの電波 → 「正確な時刻・日付」
    ※ただし、タイムゾーンおよびサマータイム情報は事前に設定等が必要。
  2. 複数(3~4個以上)衛星からの電波 → 「位置情報」 → 「その場所の正しい時刻・日付」を自動計算
    ※ただし、位置情報に対するタイムゾーンおよびサマータイム情報は事前に設定等が必要。

「②」の機能では、「位置情報」を取得することから、「GPS機能」等の名称を使用することがあります。

(注): 本内容は、日本時計協会会員及びその製品に適用されている事項です。
時計には、ウオッチ(どんな姿勢でも作動し、かつ携帯することを目的とした時計)と
クロック(一定の姿勢で使用する時計)があります。