2011年度 一般社団法人 日本時計協会のスタートに当たって
挨拶に当たり、今年の3月11日に東北地方を中心に襲った東北関東大震災について一言申し述べさせて頂きます。この大地震及び大津波は未曾有の大災害であり、不幸にもこの災害に遭遇されご家族を亡くされた方々、被害に遭われ財産を消失された方々に対し、日本時計協会を代表し謹んでお悔やみとお見舞いを申し上げます。併せ、被災地の一日も早い復興を祈念して止みません。
さて、当協会は、新公益法人制度の施行に伴い、3月31日付けで特例社団法人日本時計協会を解散し、4月1日付けで一般社団法人として新たな一歩を踏み出すことになりました。
新たなスタートに当たり特に申し述べたいことは、より開かれた日本時計協会となる事を目指し、可能な限り各種情報のオープン化、より公益性の高い事業を目指す事で有ります。勿論、今まで当協会として行ってきた事業は今後も継続してまいります。すなわち、当協会の中心事業である調査広報委員会、消費者委員会、通商委員会、知的財産権委員会、技術標準化委員会、環境委員会の6つの委員会活動に加え交流事業、日本国内における関連機関との提携事業等々を行なってまいります。
ここで今年度新たに公益性を考慮した事業を2件紹介致します。
- 「2012年技能五輪長野大会から時計修理種目復活」を目指す:
1985年の大阪大会を最後に技能五輪世界大会から時計修理種目は姿を消しました。
それから四半世紀あまりたった2012年の技能五輪長野大会での時計修理種目を復活させるべく、昨年から我々は活動を開始しております。ものづくり大国日本での時計技術の伝承は、将来の日本を考えたとき必要であり、更に次代を担う若い人達に日本時計産業にとって重要な地域である長野県で技能五輪という最高の場を提供できる意義は大きいと考えます。その成功に向けて日本時計協会として全力を挙げる所存でおります。 - 未来の日本を背負う小学生を対象に時計の魅力を伝えたい:
(社)日本時計輸入協会と協同で、まんが「時計のひみつ」を製作し、今年の時の記念日 6月10日に、日本全国で国公立、私立合わせて23,000校はあると言われている小学校の図書館に無償配布する事を決定しました。
小学生を対象に、時を刻む時計の面白さ、すばらしさ、又250年もの昔に開発された脱進・調速機が今でもその姿をあまり変えずに機械式時計として使われている不思議さ等を読みやすいまんがという手法を使って子供たちに伝え、時計に対する興味を改めて引き出したいと考えています。
更に東京・豊洲にあるキッザニア東京と連携して子供たちに時計の組立ての面白さを知ってもらうために、6月10日前後1週間「時計ウィーク」の設置を予定しています。
上述のごとく本日以降、我々は新たなスタートを切るという気持ちで様々な事業推進に努めてまいりますので皆様には、今後とも当協会に対するなお一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2011年4月1日
一般社団法人 日本時計協会
会 長 服 部 真 二

